メッセージ 6 | ||||
命の霊の法則の形成する機能と 神のエコノミーの目標 |
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聖書:ローマ8:2, 26-29 | ||||
一. | 神のエコノミーにおける目標は,多くの子たちを生み出して神の団体的な表現とすることです――ローマ8:14.ガラテヤ3:26.4:5-7.ヘブル2:10.啓21:7。 | |||
二. | 命の霊の法則の機能は,わたしたちを形成すること,すなわち,神の長子であるキリストのかたちに同形化することです――ローマ8:2, 29: | |||
A. | あらゆる種類の命には四つの基本的な特徴があります。それは,命の本質,命の力,命の法則,命の形です。 | |||
B. | 命の霊の法則は命の形を規制します。この命の霊の法則の形成する機能は,命の成長を必要とします。なぜなら,命の霊の法則は,命が成長してはじめて機能するからです。 | |||
C. | 命の霊の法則による形成は,ローマ第8章29節の「同形化」を意味します。 | |||
D. | 最後に,命の霊の法則の機能を通して,わたしたちはみな円熟した神の子たちとなり,それによって神はご自身の団体の表現を得ます――啓21:7, 10-11。 | |||
三. | 神が彼のエコノミーを完成するのは,ご自身を命の霊の法則としてわたしたちの中に分与し,わたしたちを神の長子の複製とすることによってです――ローマ8:2, 29: | |||
A. | 神の長子は,神の多くの子たちという大量の複製の原型,標準のモデルです。神の多くの子たちは神の長子の多くの兄弟たちであり,神の長子のからだを構成し,神の団体的な表現とならせます――1:4.8:14, 29.12:4-5。 | |||
B. | 神がわたしたちを神の長子の複製とする道は,彼の生ける原型である長子を,わたしたちの中に造り込むことです――エペソ3:16-17前半。 | |||
C. | 神の長子は,内住している原型であり,命の霊の法則として,自動的にわたしたちの内側で働いて,わたしたちを彼のかたちに同形化します――ローマ8:2, 29。 | |||
D. | 一人の新しい人であるキリストのからだは,神の長子の団体の複製です――12:4-5。 | |||
四. | 同形化は,造り変えよりさらに高いものであり,命の形成を意味します――8:29.12:2: | |||
A. | 造り変えは内側のものであり,本質の事柄です。同形化は外側のものであり,形状の事柄です。 | |||
B. | 造り変えは形状の変化と関係がありますが,同形化はこの形状があるかたちに,すなわち,神の長子であるキリストのかたちに形成されることと関係があります。 | |||
五. | 神聖な命がわたしたちの内側で成長してわたしたちを造り変える時,命の霊の法則が自然に機能して,わたしたちを神の長子であるキリストのかたちに同形化します――8:2, 29: | |||
A. | 神はわたしたちが御子のかたちに同形化されるようにあらかじめ定めました。それは,御子が多くの兄弟たちの間で長子となるためです――エペソ1:5.ローマ1:4.8:29: | |||
1. | この世の基が置かれる前から,神はわたしたちが御子のかたちに同形化されるようにあらかじめ定めました。これは,同形化がわたしたちの運命であることを意味します。 | |||
2. | わたしたちが神の長子,すなわち,最初の神・人であるキリストのかたちに同形化されるべきであるのは,わたしたちが一組の神・人となり,神格においてではなく、命、性質において彼と全く同じになるためです――Iヨハネ3:2。 | |||
3. | 同形化を通して,神は多くの子たちを伴う長子の団体の表現を得て,彼の永遠の目的を完成します――エペソ3:11。 | |||
B. | 神の長子のかたちに同形化されるとは,自己の様から,すなわち自己の表現,外観から,命の中で救われることです――ローマ5:10: | |||
1. | キリストが神の具体化また表現であるように,自己はサタンの具体化また表現です――マタイ16:21-24。 | |||
2. | 自己の表現は自己の様です。わたしたちはみなそのような表現から,キリストの命の中で救われる必要があります。 | |||
3. | 自己の様から救われて,神の長子であるキリストのかたちに完全に同形化される時,わたしたちは実際において神の子たちとなり,あらゆる面で神の子たちの外観を帯びます――ヘブル2:10。 | |||
C. | 神の長子のかたちに同形化されて神を団体的に表現するために,わたしたちは特異性から救われる必要があります――Iヨハネ3:2: | |||
1. | 特異性は,天然の命の最終の表現であり,わたしたちのねじ曲がった特性です。 | |||
2. | わたしたちの特異性は,わたしたちがキリストをさらに豊富に経験することを妨げ,キリストを生きることを妨げ,キリストのからだとして建造されることを妨げます――エペソ3:8.4:16.ピリピ1:20-21前半。 | |||
3. | わたしたちの内側でのキリストのための立場は,わたしたちの特異性によって狡猾に,隠された方法で奪われ,それによって占有されてきました。ですから,特異性はわたしたちの中にいる恐るべき反キリストです。 | |||
D. | 神の長子のかたちに同形化されようとするなら,わたしたちはキリストの復活の力によって,キリストの死に同形化される必要があります――ピリピ3:10: | |||
1. | キリストの死は原型であり,わたしたちはその中で,神の長子である彼のかたちに形成されていきます。 | |||
2. | もしキリストの死に同形化されないなら,わたしたちはキリストのかたちに同形化されることはできません。 | |||
3. | わたしたちは造り変えと同形化の過程にある時,キリストの死に同形化されていきます。 | |||
E. | その霊はわたしたちのためにとりなし,すべてがわたしたちのために共に働いて,わたしたちは長子のかたちに同形化されます――ローマ8:26-29: | |||
1. | その霊がわたしたちのためにとりなすのは,わたしたちがキリストのかたちに完全に同形化されるためです――26-27節。 | |||
2. | キリストは型です。その霊は,わたしたちに起こるすべてのことで,わたしたちをこの型の中に,神の長子のかたちの中に入れるようにと祈っています。 | |||
3. | 父なる神には主権があり,すべてのことを案配し,何がわたしたちのために最上であるかを知っています。父なる神はその霊のとりなしに答えます。それは,すべてを共に働かせて益とすることによってです。それは,わたしたちが神の長子のかたちに同形化されて,三一の神の団体的な表現となるためです――28-29節。 |